西九州新幹線開業後の嬉野市への観光旅行は
西九州新幹線が開業し西九州旅行に来た人が、嬉野市に宿泊し西九州各地の旅行を楽しむ時代へ。
かっては大正から昭和にかけて嬉野温泉街(同市嬉野町)と塩田(同市塩田町)を結び、
わずか16年で廃止になった「幻の鉄道」と言われる電車が走っており、鉄道は肥前電気鉄道が運営し、
大正4(1915)年に開業。嬉野-塩田間約10キロに九つの停車場を設置し、30分で結んだ。
嬉野や今はない畦川内(あぜかわち)の湯治客など最盛期は年20万人を超す乗客を運んだようだ。
ところが昭和6(1931)年末、廃止になった。
過去にはその様な時代もあった嬉野市ですが、近年は旅行客の宿泊も減少気味。
嬉野市は、佐賀西部に位置する温泉地帯で宿泊施設も多く、観光で成り立つ町であることは
間違いない所ですが、交通網にやや不便性があり長崎などの観光地と結ぶ所要時間的にも
不便な状況でした。
武雄市と嬉野市の中間地点にあるあかりセラピー館
しかし、30年前に九州横断道長崎自動車道が完成し、武雄市から佐世保方面(ハウステンボス方面)
の有料道路完成し、2022年10月23日に開業した武雄~長崎間の西九州新幹線の利便性は、
嬉野市へのかってない旅行者の宿泊利用が見込まれます。
佐賀県の温泉地として有名な嬉野市は、佐賀県の西部に位置しており、緩やかな山々に囲まれた盆地で、武雄市や鹿島市、長崎県大村市などにも隣接しています。普段からゆっくりとした時間が流れている場所であり、日々の疲れを癒すために観光に訪れる場所としても有名です。有名な嬉野茶を飲みながらゆったり過ごせる観光地とグルメについて紹介しましょう。
嬉野市に来たなら立ち寄りたい温泉と観光地
嬉野市といえば温泉が観光地のようなものであり、日本三大美肌の湯にも選ばれている名湯です。無色透明の重曹泉であり、ナトリウムが多く含まれているため、角質化した皮膚もすべすべ、なめらかになります。素晴らしい美肌の湯は全国区となっており、女性の観光客が多いことも特徴的です
嬉野温泉
嬉野温泉は周辺を茶畑に囲まれており、田園情緒豊かなスポットです。アクセスしやすい場所にあるため、近県から日帰り旅行で訪れる人も多く、人気があります。建物は古びていますが、何よりも泉質が素晴らしいのであまり気にならないでしょう。散歩がてら周辺を散策するのも風情があっていいですし、一人旅で訪れても違和感のないスポットです。
足湯が複数点在しているので、散歩に疲れて休憩するのもいいでしょう。街並みには、嬉野茶や竹細工などを販売しているお店があり、派手さはありませんがゆったりとしたのどかな温泉街です。
大正屋椎葉山荘
嬉野温泉から少し離れた場所にある大正屋椎葉山荘は、宿泊施設もある温泉です。施設内にある山の湯と、離れの露天風呂しいばの湯があります。しいばの湯は嬉野にあるいちばん大きな露天風呂です。開放感があり、初夏には蛍を見ることができる日帰り温泉です。
事前予約でバリニーズサロンも利用できますし、本館2階にはリラックスできるティーサロン、売店では嬉野のお土産を中心とした銘品を多数品揃えしています。
シーボルトの湯
モダンな建築物が大正ロマン風であるシーボルトの湯は平成22年に営業を開始しました。バリアフリー設計なので車椅子での利用ができる浴室もあり、大浴場や貸切湯、市民ギャラリーもあります。清掃が行き届いた清潔な館内で気持ちよく入浴できます。
肥前夢街道
肥前夢街道は、嬉野の町の江戸時代初期を再現した歴史体験型テーマパークです。関所をくぐるとまるでそこは江戸時代の風景そのもの。忍者や侍が歩いており、タイムスリップしたかのような空間が楽しめます。忍者服をレンタルすることもできますし、土日にはキッズ忍者アカデミーも開催。遊ぶ、見る、体験する、食べる、買うがすべて叶うスポットです。
うれしの源泉 百年の湯
日本三大美肌の湯で有名な嬉野温泉のなかでも、ここ百年の湯は自家源泉より最高の状態で提供されており、公衆浴場では唯一の存在です。泉質はまるでトロトロの化粧水のようで、一度入るだけでもしっかり効果を感じられます。広々としている大浴場と貸切温泉があります。
轟の滝
パワースポットとしても知られる滝は嬉野でも人気のスポットです。平坦地にある滝には珍しく落差11メートルとなっており、周辺は公園となっているので散歩をするのもいいでしょう。春には桜の花が公園一帯に咲き誇り、駐車場は50台完備しています。
嬉野のグルメを楽しむならここがおすすめ!
嬉野といえば、温泉湯豆腐と嬉野茶が有名です。嬉野に観光に行ったら是非寄ってみたいグルメスポットを紹介しましょう。
佐嘉平川屋 嬉野店
嬉野の湯豆腐ならここ!と言われる人気店。人気グルメサイトでも上位を独占し、SNSでも取り上げられることの多い店です。湯豆腐定食が人気ですが、ソフトクリームやパフェもあり、濃厚な豆乳の風味や食感も楽しめる逸品です。販売もしているので、豆腐や呉どうふなどをお土産に買って帰ってもよさそうです。
宗庵 よこ長
温泉湯豆腐発祥のお店。昭和32年創業の歴史ある店では、湯どうふ定食や週替わり定食が楽しめます。温泉湯どうふに使用しているのは、嬉野産の大豆を使用している自家製豆腐です。そのまま食べても濃厚な味わいが特徴です。おからコロッケも素朴な味わいで人気があります。
手作りハンバーグの店 くれよん
ミシュランガイド福岡佐賀特別版に選出された嬉野の有名なハンバーグ屋さんです。轟の滝の近くにあり、ボリュームのあるハンバーグはジューシーな味わい。ジャポネソースやデミグラスソースをはじめ、様々なソースで楽しめます。カレーやパスタ、ステーキもあり、全体的にリーズナブルな価格で楽しめるため、いつもお客様の多い店です。
まとめ
嬉野市は化粧水のようなトロトロ温泉が楽しめる観光地で、大衆浴場や貸切温泉も充実しています。グルメも温泉湯豆腐を中心にゆっくり食事を楽しめます。
旅の締めくくりには、嬉野観光の思い出やお土産として、「巧工房」の陶芸体験やランプシェード彫りお楽しみくださいませ。九州最大級のろくろの数があり、団体でも体験ができます。お子さまや高齢の方には手びねりの陶芸体験もおすすめです。ぜひ、お気軽にお立ち寄りくださいませ。